2024年10月6日

高齢者のストーマケアや注意点について

介護施設でのストーマケアは看護師が行うこともありますが、医療機関から指示を受けてケアの内容を理解している場合は介護スタッフもケアをサポートすることがあります。ストーマケアをするときにはまず周辺の肌の状態やストーマの様子を確認して、異常はないかチェックします。ストーマが健康なら色は赤く、みずみずしい状態です。出血などの異常があるときには色が変わっていることが多いので、しっかりと色のチェックをしましょう。また周辺の肌は便でかぶれていないか、痛みや痒みがないか確認します。何かトラブルがあれば医師などに相談して対処しましょう。

ストーマケアをするときには、便の状態を見ることも大切です。ストーマをつけている高齢者の多くは腸が短くなっていて、上手に便を作り出せないことがあります。上手く出来ないと下痢になりやすく、脱水状態になりやすくなるのです。下痢をしているようなら適度に水分補給をして、それでも治らないようなら医師などの専門家に報告します。

ストーマをしている高齢者の中には、恥ずかしい、嫌だという気持ちを持っている人も少なくありません。他人のちょっとした一言で傷付いてしまったり、ショックを受けてしまったりするので言葉遣いには十分に注意しましょう。「汚い」「臭い」などネガティブな言葉は使わずに、優しく声掛けをしながらケアすると心が明るくなるかもしれません。さらに周囲に人が居ないときに着替えたり、入浴したりする配慮も必要です。